ゴルフの50ヤードが安定しない原因は?振り幅だけに頼らない距離感の作り方をプロが解説

「振り幅を決めているのに、50ヤードがショートしたりオーバーしたりする」。そんな方は、振り幅だけでなく、振るスピードが毎回変わっていないかを確認してみてください。
加瀬のシミュレーションゴルフの福村祐人プロが取り入れているのは、大きな振り幅のまま、ゆっくり振って飛ばさない練習です。スピードを自分で調整する感覚を養い、30・50・70ヤードを打ち分けることにつなげます。
この記事では、その練習の意味と取り組み方を解説します。距離はすべて、ボールが着地するまでのキャリーを指します。着地後に転がるランを含めた距離ではありません。
50ヤードが安定しないときは、振り幅とスピードを分けて考える
時計の文字盤をイメージし、「この振り幅なら何ヤード」と覚えるイメージクロックは、距離管理の方法の一つです。この方法が合うゴルファーもいます。
ただし、同じ振り幅でも、速く振るときとゆっくり振るときでは飛距離が変わります。 振り幅を小さくしても、切り返しやインパクトで急に力が入れば、想定より飛んでしまうことがあります。
福村プロが重視しているのは、振り幅の基準を覚えるだけでなく、スイングスピードを自分で管理できるようになることです。
振り幅を決めても距離がそろわない場合は、「もっと小さく振ろう」と考える前に、同じようなスピードで振れているかを見直しましょう。もちろん、当たり方のばらつきも距離に影響するため、スピードだけですべてを説明できるわけではありません。
福村プロの練習方法|大きく振って、飛ばさない
フルスイングに近いサイズで、スピードを落とす
今回の練習では、振り幅を小さくするのではなく、フルスイングに近い大きなサイズを保ちながら、全体のスピードを落とします。
「大きく振ったら飛びすぎる」と感じるかもしれません。しかし、この練習の目的は、大きさと速さを分けて感じられるようになることです。
大きく振っても、スピードを落とせば飛距離を抑えられる。その感覚を実際にボールを打ちながら確かめます。ここでいう大きなスイングは、力いっぱい振るという意味ではありません。
「等速」は、途中で急に力を入れない感覚
福村プロが伝えているのは、テイクバックからフィニッシュまで、できるだけ等速で動かすイメージです。
切り返しやボールに当たる瞬間だけ速くせず、スイング全体をゆっくり動かす感覚を大切にします。クラブの速度を物理的に一定にし続ける、という意味ではありません。
また、飛ばさないようにインパクト直前で急にブレーキをかけるのではなく、最初から最後まで落ち着いたスピードで振ることを意識しましょう。
30・50・70ヤードを打ち分ける練習の進め方
例として、58度のサンドウェッジで、フルショットのキャリーが約100ヤードの人を考えます。その人が大きな振り幅のままスピードを落とし、70・50・30ヤードと距離を変えていく練習です。
58度で100ヤード飛ばすことが前提ではありません。 使用クラブや普段の飛距離に応じて、練習する距離は変わります。
① 同じクラブで、自分の基準を確認する
まずは使い慣れたウェッジを選び、普段のショットでどのくらいキャリーが出るかを確認します。練習中はクラブをそろえると、スピードを変えたときの違いを比較しやすくなります。
② 大きくゆっくり振り、実際のキャリーを見る
振り幅を大きく保ち、全体をゆっくり動かして打ちます。最初から50ヤードにぴったり合わせようとするより、まずは「この速さだと、どこまで飛ぶのか」を確かめましょう。
想定より飛ぶなら、次のショットでは全体のスピードを少し落とす。届かなければ少し上げる。実際のキャリーと、自分が感じた速さを照らし合わせます。
③ 距離を変え、自分なりの感覚を増やす
50ヤードの感覚がつかめてきたら、70ヤードや30ヤードなど、別の距離にも取り組みます。大きな振り幅の中でスピードを変え、距離の違いを体感しましょう。
30ヤードまでコントロールできるかは人によって異なります。無理に例の数字に合わせず、自分のクラブとスイングで調整できる範囲を探してください。
慣れてきたら、毎回同じ距離だけでなく、目標距離を変えながら打つ練習も一案です。「今度は何ヤードに落とすか」を先に決めてから振ることで、距離から動きを選ぶ練習につなげられます。
「70%で振れば70ヤード」と覚える必要はない
100ヤード飛ぶ人が70ヤードを打つとき、スピードを正確に70%にすればよい、という話ではありません。
スピードの感覚と実際のキャリーの関係は、使うクラブや当たり方などによって変わります。割合を計算することより、自分で打って確かめることが大切です。
確認するときは、一球の結果だけで判断せず、何球か打ったときの傾向を見ましょう。
- 狙ったキャリーに対し、ショートとオーバーのどちらが多いか
- 同じ速さのつもりでも、距離がばらついていないか
- 距離がずれたとき、当たり方や打ち出しも変わっていないか
シミュレーターを使う場合も、まずはキャリーをそろえて比較します。トータル飛距離と混ぜないことがポイントです。

目指すのは「距離からスイングが出る」状態
福村プロが最終的に目指しているのは、「70ヤードだから、何%で振ろう」と頭の中で計算する状態ではありません。
70ヤードという距離を見たとき、そこまで運ぶためのスイングスピードが自然に出てくること。
「自分のスイングから距離を出す」だけでなく、「距離から自分のスイングが出る」状態を目指します。
そのために、練習では実際の距離と動きの感覚を何度も照らし合わせます。数値は感覚を確かめる手がかりです。最終的には、目標を見て、その距離に合った動きを選べるようになることが大切です。

まとめ|振り幅に加え、スピードを調整する感覚を育てよう
振り幅を決めても50ヤードが安定しないときは、スイングスピードにも目を向けてみてください。
大きな振り幅でゆっくり振り、実際のキャリーを確認する。そこから自分に合った30・50・70ヤードの感覚を探していく。今回の練習は、そのための一つの方法です。
数字や形を覚えるだけでなく、狙う距離に合ったスピードが自然に出ることを目標に取り組みましょう。
50ヤードのアプローチでよくある質問
Q. 50ヤードは何のクラブで打てばいいですか?
全員に共通する一本はありません。今回の58度のサンドウェッジは一例です。自分の通常のキャリーを確認し、50ヤードに調整しやすいウェッジを探しましょう。コースでは、必要な球の高さや着地後の転がりも含めて選びます。
Q. 50ヤードでもフルスイングしていいのですか?
今回の練習は、フルスイングに近い「大きさ」で、スピードを落として打つものです。全力で振ることではありません。また、コースのすべての場面で大きく振るよう勧めるものでもありません。まずは練習でスピードを調整する感覚を身につけましょう。
Q. シュミレーションゴルフでも距離感の練習はできますか?
キャリーを測れるシミュレーションゴルフなら、狙った距離と実際の数値を比較しながら練習できます。室内でつかんだ感覚は、コースでの結果とも照らし合わせましょう。実際の芝や風、着地後の転がりまで同じになるわけではありません。
自分に合った距離感を、プロと一緒に見つけませんか?
「ゆっくり振っているつもりでも飛びすぎる」「当たり方もばらつき、何を直せばよいか分からない」。そんなときは、自分のスイングと実際のキャリーをプロと一緒に確認してみてください。
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動画で、大きな振り幅とスピード感を確認する
「ろくなな golf channel」の関連動画では、30・50・70ヤードを打ち分けるための練習を実演しています。文章だけではつかみにくい、大きくゆっくり振る動きやスピード感を確認してみてください。

