上達のコツ 2026.10.30 榎本翔汰プロ

ゴルフの大叩きを防ぐコースマネジメント|プロが教える攻めと守りの判断基準

コースを見て狙いを考える女性ゴルファーと大叩きを防ぐ攻めと守りの判断の見出し

※人物画像はイメージです。

監修:榎本翔汰プロ(加瀬のシミュレーションゴルフ)

「せっかく林から安全に出したのに、次のショットでまたミス…」

「ほかのホールは悪くなかったのに、1ホールの大叩きでスコアを崩してしまった」

「取り返そうとするほど、次の一打が難しくなる」

そんな経験はありませんか?

大叩きを減らすために見直したいのは、ショットの技術だけではありません。ミスをした後、どこで攻めから守りへ切り替えるかも大切です。

この記事では、榎本翔汰プロが先輩プロから教わった、コースマネジメントの判断基準を紹介します。

ホール 手堅くプレーする目安
パー3 基本は最初からグリーンセンター狙い
パー4 1回ミスをしたら、そのホールは手堅く
パー5 2回ミスをしたら、そのホールは手堅く

パー3は最初から、パー4は1ミス、パー5は2ミスを手堅いプレーへ切り替える目安とする図

そして、守ると決めたら、ホールアウトまで次のミスを防ぐ判断を続ける。 林から脱出する一打だけでなく、グリーンを狙うショット、アプローチ、パットまで含めた考え方です。

すべての状況に当てはめる絶対的なルールではありません。自分の技術やホールの難しさに合わせ、判断の目安として使ってみてください。

大叩きの原因は、ミスの後の判断にもある

ティーショットを曲げたとき、「次で取り返したい」と考えるのは自然なことです。ただ、そこから狭い隙間を狙ったり、難しい位置のピンを直接狙ったりすると、一度のミスに別のミスを重ねることがあります。

コースマネジメントとは、コースの状況と自分の得意・不得意を踏まえ、狙う場所やショットを選ぶことです。

今回の教えで大切なのは、ミスをきっかけに「取り返す一打」から「次を難しくしない一打」へ考え方を切り替えること。 攻めること自体を否定するものではありません。

何を「1回のミス」と数える?

ミスの定義を細かく決める必要はありません。自分がミスだと感じたショットでも、結果として次のショットが難しくなった一打でも構いません。

「何ヤード飛ばなかったらミス」と数えることより、ミスの後に同じ攻め方を続けてよいかを考えるための基準にします。

パー3は、最初からグリーンセンター狙いを基本にする

パー3は短いホールでも、ティーショットを外した場所によっては難しいリカバリーが残ります。今回の方針では、基本的に最初から手堅くプレーします。

ピンがグリーンの端にあっても、まず考えるのはセンター狙いです。左右への曲がりや距離感の誤差を、グリーンの広さで受け止める余地を残します。

ピンを直接狙い、わずかなズレで難しい場所へ外すリスクを抑える考え方です。ただし、グリーンの形や傾斜、周囲のハザードによっては、センターが最も安全とは限りません。実際の状況を見て狙う場所を選びます。

パー4は1ミスで切り替える|林から出した後も手堅く

パー4でティーショットを林に入れた場面を考えてみましょう。ここで1回目のミスです。今回の基準では、次の一打から手堅いプレーへ切り替えます。

2打目は「前へ進めるか」より「成功しやすいルートか」

ピン方向に木と木の隙間が見えていても、その隙間が狭ければ無理に狙いません。真横や斜め後ろに広いルートがあれば、そちらからフェアウェイへ戻す判断をします。

一方で、前方の隙間が十分に広く、ボールのライや自分の技術を考えて安全に打てるなら、前へ進めても構いません。

「林に入れたら必ず横へ出す」のではなく、成功しやすい脱出ルートを選ぶこと。 距離を稼ぐことより、もう一度木に当てたり、林の中に残ったりするリスクを抑えます。

記事末尾の関連動画では、林から低い球を打つ方法や、木と木の間を狙うショットを補足として確認できます。打ち方を知ることと、そのルートを選ぶことは分けて考えましょう。

林から前方の狭い隙間を狙うルートと、広いフェアウェイへ横に戻すルートを比べた模式図

3打目は、ピンを狙える距離でもグリーンセンターへ

安全にフェアウェイへ戻せると、「ここからならピンを狙える」と攻めたくなるかもしれません。しかし、林から出た時点で、守りを終えないことが今回の重要なポイントです。

3打目も基本はグリーンセンターを狙い、多少曲がったり距離がずれたりしても、グリーンを捉えられる余地を残します。

よくある失敗は、次のような流れです。

  1. 1打目を林に入れる。
  2. 2打目は無理をせず、フェアウェイへ出す。
  3. 3打目で端にあるピンを狙い、ショートサイドへ外す。
  4. 難しいアプローチが残り、寄せきれず、ダブルボギー以上につながる。

ショートサイドとは、グリーンの外にボールがあり、そこからピンまでの余地が少ない側のことです。例えばピンが右端にあるときに、その右側へ外すと、グリーン上で転がせる距離が短く、寄せる難易度が上がる場合があります。

「林から安全に出せたこと」と「そのホールを手堅く終えられること」は別です。 次のショットでも、ミスを重ねにくい狙い方を続けましょう。

端のピン狙いとグリーンセンター狙いでショットのズレを受け止める余地が異なることを示した図

アプローチとファーストパットも「次の一打」を考える

守りの判断は、グリーンを狙うショットで終わりません。グリーン周りでも、今の一打をピンへ近づけることだけでなく、その後にどんなパットが残るかを考えます。

アプローチは、上りのストレートラインが残る場所も選択肢に

ピンばかりを狙うと、近くに寄っても、難しい下りや大きく曲がるパットが残ることがあります。

そこで意識したいのが、次に上りのストレートラインのパットを残せる場所です。その位置へ無理なく運べる状況なら、狙いどころの一つにします。

上りで曲がりの少ないラインなら、次のパットの距離感や方向を合わせやすくなる場合があります。ただし、地形によって狙える位置は変わります。「ピンより手前に止めればよい」と一律に考えず、傾斜を見て判断しましょう。

ファーストパットは、大きくオーバーした後まで考える

ファーストパットでも、強引に入れにいくことで大きくオーバーし、難しい返しを外して3パットになることがあります。

カップインを狙うこと自体は悪くありません。ただ、すでにミスをして手堅くプレーすると決めたホールでは、入らなかった場合にも次を打ちやすくする距離感と位置を考えます。

ここでも目安になるのが、上りのストレートラインを残せる場所です。必ずそこに止めるということではなく、次の一打まで含めて、大きくオーバーするリスクを抑える判断につなげます。

アプローチからファーストパットまで、考え方は共通です。今のショットだけでなく、次のショットを簡単にする場所を選びましょう。

単純な傾斜のグリーンで、カップより低い位置に残すと上りの直線的なパットになる例

パー5は2ミスが目安|1ミス後にも攻める余地を残す

パー5では、パー4より攻める余地を残し、2回ミスをしたら手堅いプレーへ切り替えます。ただし、2回ミスをするまでは必ず攻める、という意味ではありません。

ティーショットを林に入れた場合にも、状況に応じた選択があります。

1打目を林に入れた後 判断の例
前方に比較的安全なルートがある 状況的に攻められるなら、2打目で前へ進める。ただし、その一打もミスなら以降は手堅くする
前へ打つリスクが高い 2打目はいったんフェアウェイへ戻す。その後、状況が整えば3打目でグリーンを狙う選択もある

安全に脱出するために横へ打った一打を、飛距離が出ていないからと機械的に「2回目のミス」と数える必要はありません。狙いどおりに戻せたなら、それは選んだ戦略を実行した一打です。

残り距離、木の配置、ライ、得意なショットを見て、攻められるかを判断します。 1ミス後だから必ず守るわけでも、まだ1ミスだから無理をしてよいわけでもありません。

18ホールすべてで、同じ攻め方をしない

挑戦することは悪いことではありません。得意なホールで、その日のショットも良く、安全なルートがあるなら、積極的に攻める判断もできます。

一方、苦手なホールや難しいホールでは、ミスを待たずに最初から手堅くプレーする選択もあります。

打つ前に、次の3点を確認してみてください。

  • 今の自分に打ちやすいか:得意・不得意、その日の状態、ライを見る。
  • ミスしても次を打てるか:狭い隙間や難しいアプローチが残る場所を避けられるか考える。
  • このホールは、もう守りに切り替えたか:ミスの回数と、それまでの判断を振り返る。

「攻める」「守る」のどちらか一方が常に正しいわけではありません。状況で切り替え、守ると決めたホールでは、その方針を次の一打にも引き継ぎます。

まとめ|守ると決めたら、ホールアウトまで判断をそろえる

榎本プロが先輩プロから教わった基準は、パー3は最初から手堅く、パー4は1ミス、パー5は2ミスで手堅いプレーへ切り替えるというものです。

大切なのは、切り替えた後の行動。林からは成功しやすいルートで脱出し、その後もセンター狙いを基本に、アプローチやパットでは次の一打を打ちやすくする場所を考えます。

18ホールずっと攻め続ける必要はありません。 攻められる場面は攻め、守ると決めたらホールアウトまで次のミスを防ぐ判断を続けましょう。

コースマネジメントに関するよくある質問

Q. この基準は、100切りや90切りを目指す人にも使えますか?

使うことができます。ただし、ミスの回数まで待って攻める必要はありません。自分にとって難しいホールでは最初から守るなど、技術や得意なショットに合わせて取り入れます。中上級者も、ミスの後の判断を整理する目安にできます。

Q. グリーンセンターから長いパットが残ってもよいのですか?

今回の方針では、ピンを狙って難しい場所へ外すリスクと、グリーンに乗せて長いパットを残すことを比較します。ただし、センターから強い下りや複雑な傾斜が残る場合もあります。センターを基本としつつ、次の一打まで考えて狙う場所を選びます。

ラウンドでの判断も、プロに相談してみませんか?

「自分の技術なら、どこまで攻めてよいのか分からない」「ミスをした後の選択に迷う」。そんな悩みは、スイングとあわせてプロに相談してみてください。

横浜市鶴見区・駒岡エリアにある加瀬のシミュレーションゴルフは、月額制のインドアゴルフ施設です。一人ひとりの課題に合わせたプロによる個別指導に加え、シミュレーターでのコースラウンドや、実際のゴルフ場でのラウンドレッスンも行っています。

シュミレーションゴルフで自分の球筋や飛距離を確認し、コースではどんな場面で迷うのかを伝えることが、相談の出発点になります。

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「ろくなな golf channel」の関連動画では、林から低い球を打つ方法や、木と木の間を狙って脱出するショットを紹介しています。

この記事で整理した「どのルートを選ぶか」という判断とあわせて、実際のショットの動きを確認してみてください。

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この記事を書いた人
榎本翔汰プロ

加瀬のシミュレーションゴルフ所属レッスンプロ 湘南学院高校・神奈川大学のゴルフ部で主将・副主将を歴任。 自身の経験から「体格に頼らず、工夫で飛ばす(300yd超)」ノウハウを確立。初心者の方でも退屈せず、アプローチやパターをゲーム感覚で楽しく学べる丁寧なレッスンが人気です。

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