ハーフスイングでは当たるのにフルスイングで当たらない原因は?プロが教える改善方法

※人物写真はイメージです。
監修:福村祐人プロ(加瀬のシミュレーションゴルフ)
「ハーフスイングなら、アイアンの芯に当たるのに……」
「少し振り幅を大きくしただけで、今度はダフリやトップが出てしまう」
こんなとき、フルスイングのどこを直せばよいかと考えていませんか。福村祐人プロがレッスンで確認するのは、うまく当たっているときの小さいスイングです。
小さい振り幅なら、ヘッドの走りを抑えてボールに当てることもできます。その当たり方のまま振り幅だけを大きくしても、フルスイングでヘッドが走る動きにはつながらず、当たりが不安定になる場合があります。
福村プロが教えているのは、小さい振り幅の中でヘッドを走らせる練習です。確認する場所は、バックスイングとフォローの両側。どちらもグリップが肩の高さに来たときの、腕とクラブの角度を見ます。
同じ小さいスイングでも、アプローチとフルスイングの練習では目的が違う
例えば、グリーンのすぐ近くから短い距離を打ちたいとき。距離や弾道をコントロールするために、ヘッドの走りを抑えて打つ選択があります。狙った距離に運べたなら、その場面では目的に合った打ち方です。
では、同じ打ち方でボールに当たったからといって、そのまま振り幅を大きくすればよいのでしょうか。ここに、練習の落とし穴があります。小さい振り幅の中でクラブをコントロールして当てる動きと、大きく振ったときにヘッドを走らせて捉える動きでは、クラブの使い方が違うことがあります。
短い距離を打つ練習なら、狙ったところへ運べたか。フルスイングにつなげる練習なら、小さく振ってもヘッドが走っているか。 同じように見える一打でも、目的が違えば、うまくできたかを判断する基準も変わります。

福村プロの練習方法|手元は肩の高さ、腕とクラブは両側で約90度
① バックスイング:手元が肩の高さに来たときの形を見る
グリップを肩の高さまで上げます。その位置で、腕とクラブのシャフトが約90度になる形を意識してください。高さの目安にするのはクラブヘッドではなく、グリップを握っている手元です。
腕をどこまで上げたかだけで終わらず、そこからシャフトがどちらを向いているかまで確認します。

② フォロースルー:反対側でも約90度の形を作る
ボールを打った後も、反対側でグリップが肩の高さに来るところまで振ります。ここでも腕とシャフトが約90度になる形が目安です。

福村プロが特に重視するのが、このフォロー側です。バックスイングで約90度を作れたとしても、フォローで手元が肩の高さに来たとき、腕の延長線上にシャフトが伸びていないでしょうか。そこで腕とクラブが一直線に近い場合は、今回の練習で求めているヘッドの走りが弱い可能性があります。
小さい振り幅で芯に当たった球も、ここを確認する一球です。 当たったという結果だけで次のフルスイングに移らず、フォロー側でクラブがどう動いたのかにも目を向けてみてください。

③ 最初は形を意識し、慣れたら振り幅を広げる
はじめは、バックスイングとフォローの両側で、意識して約90度の形を作ります。慣れてきたら、角度を合わせにいくよりも、ヘッドを走らせて振った結果、自然にその形になることを目指します。
その感覚を小さい振り幅でつかんでから、感覚を保ちながら徐々に大きく振ってみましょう。フォローの形だけを整えて終わるのではなく、振り幅を広げたときにも当たりがどう変わるかを確かめます。
| チェックする場面 | 見るところ |
|---|---|
| バックスイング | グリップが肩の高さ。腕とシャフトが約90度か |
| フォロースルー | 反対側でもグリップが肩の高さ。腕とシャフトが一直線に伸びず、約90度になっているか |
| 振り幅を広げるとき | 小さく振ったときのヘッドが走る感覚を保てているか |
練習中によくある疑問
Q. ヘッドを走らせるには、もっと力を入れて速く振るのですか?
力いっぱい振る必要はありません。福村プロの練習で確かめるのは、腕をどれだけ速く動かせるかではなく、小さい振り幅の中でクラブヘッドが走る動きです。フォローの形を作るために、手首を無理に返すことも目的ではありません。
Q. スイング中はずっと90度を保つのですか?
約90度を確認するのは、バックスイング側とフォロー側で、それぞれグリップが肩の高さに来たときです。インパクトでもその角度に固定する、という指示ではありません。また、すべてのアプローチにこの形を当てはめる必要もありません。
フルスイングで当たらないときは、小さいスイングのフォローから
次の練習で見てほしいのは、フルスイングでミスした直後だけではありません。ハーフスイングで気持ちよく当たった直後に、手元が肩の高さに来たときのフォローを確認してみてください。そこに、大きく振ると当たりが変わる理由が見つかることがあります。
もちろん、フルスイングで当たらない原因は一つではありません。「自分では両側とも約90度にしているつもりなのに、振り幅を広げると当たらない」という方は、実際の動きをプロと一緒に確認してみましょう。
小さく振ったときと、大きく振ったとき。二つのスイングをプロに見てもらいませんか?
レッスンでは、ミスが出るフルスイングに加えて、普段はうまく打てているハーフスイングも見せてみてください。「どの振り幅までは当たるのか」が分かると、自分では見えにくいフォロー側のクラブの動きも比較しやすくなります。
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