上達のコツ 2026.11.06 福村祐人プロ

ハーフスイングでは当たるのにフルスイングで当たらない原因は?プロが教える改善方法

屋内練習場でアイアンを振り抜く女性ゴルファーと「小さく振ると当たるのに? フルスイングでミス!」の見出し

※人物写真はイメージです。

監修:福村祐人プロ(加瀬のシミュレーションゴルフ)

「ハーフスイングなら、アイアンの芯に当たるのに……」

「少し振り幅を大きくしただけで、今度はダフリやトップが出てしまう」

こんなとき、フルスイングのどこを直せばよいかと考えていませんか。福村祐人プロがレッスンで確認するのは、うまく当たっているときの小さいスイングです。

小さい振り幅なら、ヘッドの走りを抑えてボールに当てることもできます。その当たり方のまま振り幅だけを大きくしても、フルスイングでヘッドが走る動きにはつながらず、当たりが不安定になる場合があります。

福村プロが教えているのは、小さい振り幅の中でヘッドを走らせる練習です。確認する場所は、バックスイングとフォローの両側。どちらもグリップが肩の高さに来たときの、腕とクラブの角度を見ます。

同じ小さいスイングでも、アプローチとフルスイングの練習では目的が違う

例えば、グリーンのすぐ近くから短い距離を打ちたいとき。距離や弾道をコントロールするために、ヘッドの走りを抑えて打つ選択があります。狙った距離に運べたなら、その場面では目的に合った打ち方です。

では、同じ打ち方でボールに当たったからといって、そのまま振り幅を大きくすればよいのでしょうか。ここに、練習の落とし穴があります。小さい振り幅の中でクラブをコントロールして当てる動きと、大きく振ったときにヘッドを走らせて捉える動きでは、クラブの使い方が違うことがあります。

短い距離を打つ練習なら、狙ったところへ運べたか。フルスイングにつなげる練習なら、小さく振ってもヘッドが走っているか。 同じように見える一打でも、目的が違えば、うまくできたかを判断する基準も変わります。

同じゴルファーの小さい振り幅と大きい振り幅を並べたイメージ

福村プロの練習方法|手元は肩の高さ、腕とクラブは両側で約90度

① バックスイング:手元が肩の高さに来たときの形を見る

グリップを肩の高さまで上げます。その位置で、腕とクラブのシャフトが約90度になる形を意識してください。高さの目安にするのはクラブヘッドではなく、グリップを握っている手元です。

腕をどこまで上げたかだけで終わらず、そこからシャフトがどちらを向いているかまで確認します。

バックスイングでグリップが肩の高さに来たとき、腕とシャフトが手元で約90度になる模式図

② フォロースルー:反対側でも約90度の形を作る

ボールを打った後も、反対側でグリップが肩の高さに来るところまで振ります。ここでも腕とシャフトが約90度になる形が目安です。

フォロー側でグリップが肩の高さに来たとき、腕とシャフトが手元で約90度になる模式図

福村プロが特に重視するのが、このフォロー側です。バックスイングで約90度を作れたとしても、フォローで手元が肩の高さに来たとき、腕の延長線上にシャフトが伸びていないでしょうか。そこで腕とクラブが一直線に近い場合は、今回の練習で求めているヘッドの走りが弱い可能性があります。

小さい振り幅で芯に当たった球も、ここを確認する一球です。 当たったという結果だけで次のフルスイングに移らず、フォロー側でクラブがどう動いたのかにも目を向けてみてください。

フォローで手元が肩の高さにあるときの、腕とシャフトが一直線に近い形と約90度の形の比較

③ 最初は形を意識し、慣れたら振り幅を広げる

はじめは、バックスイングとフォローの両側で、意識して約90度の形を作ります。慣れてきたら、角度を合わせにいくよりも、ヘッドを走らせて振った結果、自然にその形になることを目指します。

その感覚を小さい振り幅でつかんでから、感覚を保ちながら徐々に大きく振ってみましょう。フォローの形だけを整えて終わるのではなく、振り幅を広げたときにも当たりがどう変わるかを確かめます。

チェックする場面 見るところ
バックスイング グリップが肩の高さ。腕とシャフトが約90度か
フォロースルー 反対側でもグリップが肩の高さ。腕とシャフトが一直線に伸びず、約90度になっているか
振り幅を広げるとき 小さく振ったときのヘッドが走る感覚を保てているか

練習中によくある疑問

Q. ヘッドを走らせるには、もっと力を入れて速く振るのですか?

力いっぱい振る必要はありません。福村プロの練習で確かめるのは、腕をどれだけ速く動かせるかではなく、小さい振り幅の中でクラブヘッドが走る動きです。フォローの形を作るために、手首を無理に返すことも目的ではありません。

Q. スイング中はずっと90度を保つのですか?

約90度を確認するのは、バックスイング側とフォロー側で、それぞれグリップが肩の高さに来たときです。インパクトでもその角度に固定する、という指示ではありません。また、すべてのアプローチにこの形を当てはめる必要もありません。

フルスイングで当たらないときは、小さいスイングのフォローから

次の練習で見てほしいのは、フルスイングでミスした直後だけではありません。ハーフスイングで気持ちよく当たった直後に、手元が肩の高さに来たときのフォローを確認してみてください。そこに、大きく振ると当たりが変わる理由が見つかることがあります。

もちろん、フルスイングで当たらない原因は一つではありません。「自分では両側とも約90度にしているつもりなのに、振り幅を広げると当たらない」という方は、実際の動きをプロと一緒に確認してみましょう。

小さく振ったときと、大きく振ったとき。二つのスイングをプロに見てもらいませんか?

レッスンでは、ミスが出るフルスイングに加えて、普段はうまく打てているハーフスイングも見せてみてください。「どの振り幅までは当たるのか」が分かると、自分では見えにくいフォロー側のクラブの動きも比較しやすくなります。

横浜市鶴見区駒岡にある加瀬のシミュレーションゴルフは、シミュレーターを使って練習できる月額制のインドアゴルフ施設です。プロが一人ひとりのスイングと課題に合わせて個別に指導します。トレッサ横浜近く、業務スーパー駒岡店と同じ敷地内にあり、大型無料駐車場とクラブの無料レンタルをご利用いただけます。

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この記事を書いた人
福村祐人プロ

加瀬のシミュレーションゴルフ所属レッスンプロ。厚木北高校ゴルフ部、神奈川大学ゴルフ部でそれぞれ主将を歴任。幼少期からの豊富な競技経験に加え、ゴルフクラブのフィッティングや販売の経験も併せ持つ。現在も様々なスイング理論の研究を重ねており、アプローチやアイアンショットの精度向上をはじめ、一人ひとりに最適なスイングを提案する丁寧なサポートが人気です。

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